NCA(日本コンディショニング協会)のオンライン講座、『分子栄養学』
第2回目は ~栄養素について~
今回は都合が合わず、動画を拝聴しての勉強。
まずは前回の復習からスタートしました。
分子栄養学~オーソモレキュラー~ とは
栄養素を正しく取り入れることで、病気の予防や治療を行うもので、欧米を中心に発展してきた栄養療法
細胞や分子の状態を見て、栄養療法をおこなう方法論
分子レベルで見る 【細胞】はすべての基本
【細胞】とは
核と細胞質、それらを囲む細胞膜からなる。
「核」に重要な栄養素・・・ たんぱく質、脂溶性ビタミン、亜鉛
「細胞膜」に重要な栄養素・・・ 脂質(コレステロール、不飽和脂肪酸)、ビタミンE、コリン、カルシウム、マグネシウム
【ミトコンドリア】 とは
細胞内でエネルギーであるATPを産生する小器官
「ミトコンドリア」に重要な栄養素・・・たんぱく質、糖質、ビタミンB群、鉄、CoQ10、Mg
エネルギー生産 2つの系統
・ミトコンドリア系
酸素を使い、食事で得られた糖や脂肪、たんぱく質や解糖系で生まれたピルビン酸を材料にエネルギ―をつくりだす
ミトコンドリア内で、酸素を使って高体温の環境で働きます。グルコース(ブドウ糖)1分子当たり、36分子(計38分子)のATPが生成されます。解糖系の18倍、あるいは19倍の効率で、安定的にエネルギ―をつくり出すことができます。骨格筋(赤筋)、心筋、ニューロン(脳神経細胞)、卵子、一般の細胞などは、ミトコンドリア系のエネルギ―を主体に活動します。
・解糖系
酸素を使わず、糖質を分解してエネルギ―をつくりだす
解糖系は、細胞質で、酸素を使わず低体温の環境で働きます。ピルビン酸を経由して乳酸をつくり出す過程で、ATP(アデノシン3リン酸)を瞬時につくります。グルコース(ブドウ糖)1分子当たり、2分子のATPが生成されます。
骨格筋(白筋)、精子、再生上皮細胞、骨髄細胞、ガン細胞など分裂の盛んな細胞は、解糖系のエネルギ―を主体に活動します。瞬発力と分裂に使われます。
「解凍系」重要な栄養素・・・ビタミンB1、ナイアシン
激しい運動時、筋肉では酸素供給が不足
↓
乳酸が蓄積
↓
ダメージ抑制にクーリングダウン
血流の改善、乳酸を肝臓に送り込み代謝させる
↓
乳酸がピルビン酸に変換されるには「ナイアシン」が必要
↓
運動の負荷が高いときには「ビタミンB」の補給が必須
クエン酸回路 ビタミン・ミネラルが必要
電子伝達系 ビタミン・ミネラルが大量に使われる
五大栄養素
三大栄養素 ~エネルギーになる成分~
・炭水化物 CHOからなる解糖系を通るネルギー
糖質 = 炭水化物 - 食物繊維
・脂質 解糖系を通らないエネルギー
脳をつくる 細胞膜をつくる
・たんぱく質 アミノ酸が結合したもの
筋肉(内臓)をつくる エネルギーを生む 免疫力を高める
※ 三大栄養素は全て血糖に変換できる
微量栄養素 ~身体の働きに必要な成分~
・ビタミン 体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素
血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きをします
ビタミンB1 糖質代謝に必要な補酵素
ビタミンB2 脂質代謝に必要な補酵素
ビタミンB6 たんぱく質代謝い必要な補酵素
ナイアシン(ビタミンB6) 三大栄養素の補酵素 DNA修復
ビタミンC 細胞が酸化するのを身代わりになる
・ミネラル 微量ながらも体の健康維持に欠かせない栄養素
カルシウム、鉄、ナトリウムなどの16種類の必須ミネラルがあります
骨・歯など体の構成成分になったり、からだの調子を整える働きがあります
・カルシウム(Ca) 骨格・歯の形成、情報伝達のスイッチの役目、アルカリイオンとしてPH 調節(筋肉収縮)
・マグネシウム(Mg) ミトコンドリア、細胞膜、核のすべてに関与(筋肉弛緩)
※マグネシウムはカルシウムのブラザーイオン
・亜鉛 細胞分裂、新陳代謝、免疫力の維持・向上
・銅 免疫細胞のエネルギー代謝に係る酵素を構成
※亜鉛と銅は拮抗して働く
・鉄 鉄の代謝の調整はたんぱく質(ヘプシジン)
・ナトリウム 体内の水分バランス・浸透圧の維持 筋肉の収縮 神経の情報伝達
・カリウム 細胞の浸透圧の維持や水分保持
※ナトリウムとカリウム ブラザーイオン
不調と栄養素
前回にも述べられていました
※人間が病気になる三大原因 栄養欠損、ストレス、加齢
不調と栄養素 原因
1. 消化器障害を見極め
2. 不足栄養素を見極め
3. 過剰摂取の見極め (何を食べないかを意識する)
4. 拮抗するブラザーイオンの考え
分子栄養学の基本
「個体差」・・・ 人により必要な栄養素が違う
「ドーズレスポンス」・・・ 人により必要な栄養素の量が違う
人によって「どの栄養素」を「どの位使えばいいのか」異なるという意味
アスリートと栄養
筋肉のエネルギー消費の順番
1. 筋肉内のグリコーゲン
2. 血液中のブドウ糖
3. 血液中の遊離脂肪酸
4. グリセロール、ケトン体、アミノ酸
パフォーマンスアップのために
筋肉内のグリコーゲンをいかい貯蔵するか
運動に必要なエネルギー源のまとめ
ビタミンB群
鉄
CoQ10
ビタミンD
ビタミンC
BCAAを含むアミノ酸
マグネシウム(筋肉痙攣)
カリウム(グリコーゲンローディング)
感想
前回の講座で「何を食べないか」意識することができました。
今回は、「個体差」と「ドーズレスポンス」を意識してみたいと思います。
どの栄養素をどの位とればよいのか、気を付けてみます。
健康運動指導士の勉強の中で、エネルギー生産を学んでいたのにすっかり忘れていました。
とても大切な内容なので、見直してみたいと思います。
【分子栄養学➀】~不調と栄養の関係~