「人生の最期に後悔したこと50」 by 志賀 貢

臨床医が見てきた「人生の最期に\みんなが/後悔したこと50」

著者 志賀 貢(しが・みつぐ)
医学博士

「私の人生は幸せだった」
と思いながら最期のをときを迎えらえるように
生きている現在に気を付けること、しておくこと

7章にわけて紹介されています
・健康について
・食について
・心について
・家族や故郷について
・仕事や友人について
・お金について
・最期の迎え方について

人生100年時代といわれていますが最期まで幸せだったと思えるよう
本書の内容を理解し今から大事にしてみようと思います

7章 最期の迎え方について

この章に書かれていることがとても身に染みました

というのも

この本を参考にして父に何かできることをしたい

そう思っていましたが読む前に父は亡くなりました

「末期の水」の重要性
「お迎え現象」
「最期の場所」

もっと早く知っていれば、と後悔です

最後50番目の項目「弔いや法事をする意義」は今からでもできること

今まで弔いの意味を考えたこともありませんでした

ですが、この本の中に

「弔いは残された人たちのためのもの」

と書かれており納得できました

「供養はひとのためならず」
自分の心の安らぎを求め
病魔から体を守ることにもつながる

初七日・四十九日・百箇日の意味

初七日
死者がお花畑を渡り三途の川にたどり着く日
あの世に無事に渡れるように願い法要を行う

四十九日
この世とあの世との狭間をさまよう魂が安らかに成仏できるように祈る日

百箇日
死者が新しい仏としてこの世を去り、天国で安住の地を得る日

一周忌
喪明けの日

三回忌
完全に天国の住人になれる

(本書から抜粋)

「枯れるように死にたい」 by 田中 奈保美

「枯れるように死にたい」 ~老衰死ができないわけ~

著者 田中 奈保美(たなか・なおみ)

感想

この本を読み

人生の最期をどのように過ごしたいのかその人の希望を叶え

最期までその人らしく生きられる世の中にしていきたい

そう思いました

父の死

父はそうながくは生きられない

そう思ったとき手にした本

図書館で借りたのですが、読み終える前に父は亡くなりました。

もう少し早く読んでいれば・・・

父を家に連れて帰り自宅で看取ることができたのかも

脳裏をよぎります

父の最期は幸せだったのか

「父さん、家に帰らせてあげれなくてごめんね」

遺骨となって自宅に戻った父に、そういいながら手を合わせました

父の死因は「老衰死」

サブタイトルに「老衰死ができないわけ」と書いてますが

タイトルのとおり「枯れるように」最期を迎えられたのではと思います

生命のレベルが下がり、食欲がなくなり食べられなくなり

最後は必要な水分の点滴だけになり亡くなりました

父はずっと

「家に帰りたい」

と口にしていました

ですが希望を叶えてあげることはできませんでした

この本を読み

在宅で看ることができたのではないか

と思います

そのことだけが心残りです

父にはできなかったですが、母や身近な人の終末期は

その人らしく生きられるように寄り添っていきたい

そうおもいます