仏は医王の如く
教えは方経の如く
理は妙薬の如し
(秘蔵宝鑰)
東寺の三つの大伽藍は南から三宝の順に並んでいます。それらの配置が「心の病院としての寺院」の役割を象徴しています。
金堂「仏」は、 薬師如来が医王「仏」として安置されています。(お医者様)
講堂「法」は、 21体の諸仏が「法」を教えています。(教法)
食堂「僧」は、 観音さまが「僧伽」における修行を見守っています(実践)
仏教を医学に例え「予防医学」ならぬ「予防仏教」だと説いておられます。
人の苦しみや悲しみが訪れる前に、何でもない日常にこそ、仏教の教えをしっかりと説いておくことが大切。
そして、もし予防が行き届かなかったら、僧侶は、悩める人や苦しんでいる人に処方箋を示し、お薬を施す。
「寺院は心の病院」というのが、お釈迦さまの基本のお考えに違いないと思います、と説明されています。
何でもない日常に感謝し、平穏に日々が過ごせるよう「こころ」と「からだ」を整えていきます。
2017年7月のお大師さまのおことば