「ユマニチュード入門」を読み、ケアをする側で何が大切なのか知ることができました。

「ユマニチュード入門」

著者 本田美和子(ほんだ・みわこ)
イヴ・ジネスト
ロゼット・マレスコッティ

ユマニチュード(Humanitude)はイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティの2人によってつくり出された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションにもとづいたケアの技法です。
この技法は「人とは何か」「ケアをする人とはなにか」を問う哲学と、それにもとづく150を超える実践技術から成り立っています。
認知症の方や高齢者のみならず、ケアを必要とするすべての人に使える、たいへん汎用性の高いものです。
本書「はじめに」より

 

「ユマニチュード」とは、フランス語で「人間らしさ」の意味で
認知症患者に対するケアの技法です。

タンゴセラピーを行う際に役立つ内容がたくさんあり、とても勉強になりました。

ユマニチュードは、4つの基本の柱を組み合わせておこないます。

ユマニチュードの4つの基本の柱

見る ・・・正面から水平に、近く、長く見つめる
話す ・・・オート(自己)フィードバック
触れる・・・広い面積で、ゆっくりと優しく
立つ ・・・一日20分程度、立って歩く機会をつくる

これらの技術を取り入れることで、認知症の患者さんの不安や恐怖を和らげることができるそうです。

心をつかむ5つのステップ
第一・・・出会いの準備
第二・・・ケアの準備
第三・・・知覚の準備
第四・・・感情の固定
第五・・・再会の約束

これらのステップも、タンゴセラピーに活かせそうな気がします。

さまざまな機能が低下して他者に依存しなければならない状況になったとしても、最期の日まで尊厳をもって暮らし、その生涯を通じて”人間らしい”存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人々がケアの対象者に「あなたのことを、わたしは大切に思っています」というメッセージを常に発信する―――つまりその人の”人間らしさ”を尊重し続ける状況こそがユマニチュードの状態であると、イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティは1995年に定義づけました。これが哲学としてのユマニチュードの誕生です。

 

「あなたのことを、わたしは大切に思っています」というメッセージを常に発信する
このことは誰に対しても必要なことだと、とても強く感じました。

認知症高齢者とコミュニケーションを行うための方法「バリデーション」

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KYOKO

健康運動指導士 自分のからだは自分で整える コンディショニングインストラクター KYOKOです。